このたび、郷さくら美術館では「現代日本画 夜」展を開催いたします。
陽が沈むと辺りは暗闇に包まれます。この光景は、しばしば絵画・音楽・文学の題材になってきました。「夜」は、闇によって畏怖の念を抱かせると同時に、昼の世界とは異なる森羅万象の魅力を教えてくれるからです。私たちは、季節や時間によって移ろいゆく夜を眺めながら、自然の趣や日々の記憶に思いを馳せてきました。本展は、当館の所蔵作品から厳選した静かな風景や、月明かりに浮かび上がる人物・花・建物をご紹介いたします。
夜が長くなる秋の季節に、日本画家の眼を通して描かれた様々な「夜」の魅力をどうぞご堪能ください。